人道的介入主義 2021 6 13

書名 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める
著者 古村 治彦  秀和システム

 アメリカでは、トランプ政権からバイデン政権に交代したことによって、
戦争のリスクが高まったと言えます。
 トランプ政権は、経済優先、株価至上主義だったのに対して、
バイデン政権は、人道的介入主義だからです。
 人道的介入主義とは、人権侵害や大量虐殺が起こっている国に対しては、
人道の観点から、国際社会が政治的あるいは軍事的に介入すべきであるという考え方です。
このような考え方は、トランプ政権の「アメリカ・ファースト」とは、大きく違います。
 人道的介入主義の中心は、ヒラリー・クリントン氏です。
2016年の大統領選挙では、トランプ氏と激しく戦いました。
 バイデン政権には、人道的介入主義者が多くいます。
つまり、実質的な「ヒラリー政権」かもしれません。
 戦争のリスクが高まったと書きましたが、
今の戦争は、昔の戦争と違います。
 多くの人は、戦艦が大砲を撃ったら戦争が始まったと思うでしょうが、
今の戦争は、ステルス戦争です。
つまり、「見えない戦争」です。
 確かに、イラク戦争は、古典的な戦争だったと言えますが、
今は、サイバー戦争のように「見えない戦争」となっているかもしれません。
「サイバー軍」や「宇宙軍」あるいは「経済軍」があるかもしれません。
 「経済軍」というとわかりにくいかもしれません。
通貨や金利も武器になるでしょう。
そういう意味では、関税戦争を実施したトランプ政権は、経済軍だったかもしれません。
 国内政策はリベラルなのに、対外政策になるとタカ派になる人は、
民主党にも共和党にもいるかもしれません。
そういう人たちがバイデン政権を支えているかもしれません。
 中国としては、トランプ政権が続いたほうがよかったでしょう。
経済主導のトランプ氏とは、どこかで折り合いがついたと思います。
 しかし、人道的介入主義のバイデン政権では、もはや妥協点がありません。
もちろん、多民族国家の中国が人権主義に目覚めれば、一気に解決するでしょう。
















































































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